社長ブログ -雑多な日々-

LIFE IS BEAUTIFUL

[社長ブログ] 2011年01月14日


昨日、とてもステキなご夫婦にお会いしました。


以前、ライズシティに解体工事を頼まれたお客様ですが、


そのとき担当だった営業マンが退社したので、


ご挨拶で、初めてお伺いしました。




最初、初老の上品な奥様に出迎えて頂き、


奥へ通されるとご主人が出てこられました。




すぐに、ちょっとお身体がご不自由なのが分かりました。




わたしからは、もちろんそこには触れませんでしたが、


お二人の方から、いろいろ話して下さいました。




若い頃はご夫婦でご商売を営まれていたとのこと。


毎日、忙しくて忙しくて、お昼ゴハンはいつも夕方。


ご飯にお湯とワカメのふりかけをかけて、


食べていたと言うより流し込んでいたそうです。


そしてご商売も子育ても一段落して、ようやく余裕ができたときに


ご病気になったそうです。




ずっと病気と言ってましたが、ポロっと「脳梗塞」とおっしゃいました。


「そうですか、実はわたしの弟も脳梗塞で、今は施設にいるんですよ。」


というと、ご主人は「そうですか」と、せきを切ったように話し始めました。




一生懸命働いて、健康には自信があったときには金がなくて、


本当にこれからだ、というときに病気になってしまったこと。


3日間意識がなくて、三途の川でお母さんが出てきて、


「帰りなさい」と言われたこと。


起きたら家族、親戚がみんなそろっていてビックリしたこと。


今日までの5年間、本当にリハビリがつらく、悔しかったこと。




ご主人は、タオルで涙をぬぐいながら話してくれました。


もう、聞いているだけで目頭が熱くなりました。




奥様は横でじっと聞いていました。


今、ここまで、なんとか歩けるようになったのは、


本当に奥様の愛の力ですね。


並大抵のサポートではなかったはずです。


若い頃はご商売で、そして今はご主人の介護で、


奥様も、ずっと大変な人生を歩まれたんだと思います。




でも、奥様の明るさに励まされて、何年もの間


ご主人はリハビリに真剣に向き合ったのでしょうね。


お身体はご不自由になられたかもしれませんが、


本当に美しい人生だな、と思いました。




帰りがけに、玄関のジグソーパズルを見せて頂きました。


とても雄大な、姫路城が飾ってありました。




ご縁させて頂いて、本当に感謝、です。