社長ブログ -雑多な日々-
昨日、とてもステキなご夫婦にお会いしました。
以前、ライズシティに解体工事を頼まれたお客様ですが、
そのとき担当だった営業マンが退社したので、
ご挨拶で、初めてお伺いしました。
最初、初老の上品な奥様に出迎えて頂き、
奥へ通されるとご主人が出てこられました。
すぐに、ちょっとお身体がご不自由なのが分かりました。
わたしからは、もちろんそこには触れませんでしたが、
お二人の方から、いろいろ話して下さいました。
若い頃はご夫婦でご商売を営まれていたとのこと。
毎日、忙しくて忙しくて、お昼ゴハンはいつも夕方。
ご飯にお湯とワカメのふりかけをかけて、
食べていたと言うより流し込んでいたそうです。
そしてご商売も子育ても一段落して、ようやく余裕ができたときに
ご病気になったそうです。
ずっと病気と言ってましたが、ポロっと「脳梗塞」とおっしゃいました。
「そうですか、実はわたしの弟も脳梗塞で、今は施設にいるんですよ。」
というと、ご主人は「そうですか」と、せきを切ったように話し始めました。
一生懸命働いて、健康には自信があったときには金がなくて、
本当にこれからだ、というときに病気になってしまったこと。
3日間意識がなくて、三途の川でお母さんが出てきて、
「帰りなさい」と言われたこと。
起きたら家族、親戚がみんなそろっていてビックリしたこと。
今日までの5年間、本当にリハビリがつらく、悔しかったこと。
ご主人は、タオルで涙をぬぐいながら話してくれました。
もう、聞いているだけで目頭が熱くなりました。
奥様は横でじっと聞いていました。
今、ここまで、なんとか歩けるようになったのは、
本当に奥様の愛の力ですね。
並大抵のサポートではなかったはずです。
若い頃はご商売で、そして今はご主人の介護で、
奥様も、ずっと大変な人生を歩まれたんだと思います。
でも、奥様の明るさに励まされて、何年もの間
ご主人はリハビリに真剣に向き合ったのでしょうね。
お身体はご不自由になられたかもしれませんが、
本当に美しい人生だな、と思いました。
帰りがけに、玄関のジグソーパズルを見せて頂きました。
とても雄大な、姫路城が飾ってありました。
ご縁させて頂いて、本当に感謝、です。
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