社長ブログ -雑多な日々-

「東北」という目線

[社長ブログ] 2011年03月24日

雑多な日々



会社のすぐ近くにある市立病院です。


この地震で高架水槽が傾いてしまいましたが、


もう復旧作業にはいったようです。


早いですね。




ある人の紹介で、大阪の解体工事業者を名乗る方から


電話が入りました。


どうやらこちらで一仕事したいようです。




「こちらでは地震保険の査定などがあるので、


着工するのはもう少し先になりますよ」


と話したら、


「遅いですね、神戸の時は一週間でどんどん着工してましたよ」


と言ってました。


ちょっと、違うな、と思いました。




「とりあえず会社案内を郵送して下さい」


と言ったら、


「個人でやっているのでそういうものはない」


とのこと。


残念ながら、ウチでは個人には頼みません。




東京の都知事も大阪の府議会議長も大新聞社の会長さんも、


東北の災害にはあまり興味がないようです。


自分たちに影響がある放射能問題以外は。




いつも思うけど、こういうときは余計に感じます。


関東、関西の多くの人から、東北って見下されてるね。


そうでない人も、わたしは友人としてたくさんいますけど。


でも、神戸のときより、「自分は全然関係ない」っていうスタンスの人、


テレビ、新聞、ネットなどで、かなり多いような気がします。

でもね、あと数ヶ月すると、状況は変わりますよ~。


日本中の人、金、物が仙台に集中しますよ。


だって、政府や日銀がこれだけ莫大な災害対策をやっているんだから。


そのときに中央の人たちは、「ここが儲けどころ」と、


見下していた東北にどんどん「出稼ぎ」に来ますよ。


このままでは数年前のファンドバブルと同じになります。


終わったら、また仙台が空洞化してしまいます。




だからこそ、地元業者は中央の会社に踊らされないで


頑張らなければいけないと思います。


相手が大きい会社だからって、ヘコヘコついていくなよ、ってこと。


地元の企業が自信を持って「いい仕事」に徹して、この機会に仙台が、

「東北の文化、産業の拠点」としての役割を果たせる街に


生まれ変わらなければならないのではないでしょうか。


仙台だけでなく、東北、という目線が大切です。


東北全体の活力を底上げしたいですね。




苦しみ、悲しみを乗り越えて、


戦後最大の災害を、戦後最大のチャンスに変えましょう!!