社長ブログ -雑多な日々-
今日も何軒か被災したお宅に伺いました。
みなさんの共通しているおもいは「不安」。
家を直したらいいのか、建て替えたらいいのか。 これからどうしたらいいのか途方に暮れています。
中には、これからどうするかご夫婦で意見が食い違い、
言い争いになることも。
夫婦喧嘩は犬も食わない。
できればその場を立ち去りたい(笑)。
で、どうするか。
そんなとき、わたしは大体奥様の味方です。
昔から、弱いものを助けるのが人生観です。
ご主人はほとんど正論を言います。
奥様は感情的。
かみ合う訳がありません。
奥様は半泣き状態。
被災後の不安が一気に噴き出すのもあるでしょうね。
わたしは、ご主人が話しているときはじっと聞いています。
話しているときに口を挟めば、火に油を注いでしまいます。
でも、ご主人は言いたいことを言うと、気まずくなるのか
たいてい、すっとその場からいなくなります。
いなくなったら、落ち込んでいる奥様に
わたしがかける言葉はいつも同じ。
『大丈夫ですよ。』
大体、戦後最大の災害なんですから、
皆、どうすればいいか分からなくなって当然です。
すぐに結論を出さなくてもいいんです。
何回でもお話を伺いに来ますよ、と。
そう言うと、今度は奥様がわたしに言いたいことを言い始めます(笑)。
よっぽどたまっているんでしょうね、いろんなモノが!!
そんなときも、わたしはウンウンと聞いているだけ。
で、一通り愚痴やら身の上話やらを話し終わると、
ようやく奥様に笑顔が戻ります。
そこではじめて、今日来て良かったな、と思いますね。
ご高齢になってご夫婦二人だけになると、
「二人で話し合う」っていうことが苦手になってしまう方、
けっこう多いですよね。 被災して数多くの方が、住みなれた我家が壊れてしまい、
いつ余震が来るか分からない不安の中で生活しています。
気づかないうちに相当なストレスになっているんですね。
私たち業者の役目は、家の修繕だけではなく、
もっと大切なのは、『心のリフォーム』だ、とすごく思います。
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