社長ブログ -雑多な日々-
演芸大会の準備が着々と進んでいます。
出演予定者も8組(司会者も出るので9組か)と、
皆さまのご協力で、チョー充実のラインナップとなりました。
今日は改めて、「演芸大会の目的」を話そうと思います。
震災後、数多くのエンドユーザー様とお会いしました。
正直、震災直前までは、営業マンや現場担当者に任せて、
わたしが直接お客様と会うことは少なくなっていました。
津波で、家が流されないまでも、一階の天井まで浸水して、
まだ住めるかどうかの相談や、敷地の土留めが崩れたり、
家の真下を地割れが走っていたり。
すがるようなおもいのお客様から、たくさんの相談を受けました。
数多くの方が、心に深い傷や不安を抱えているのを感じました。
また、一人暮らしのお年寄りのお宅の修繕も、数多く依頼されました。
わたしの仕事は建設業・不動産業。
まさに町の工事屋さんです。
不幸な出来事に遭遇した世間の皆さまには申し訳ないが、
いっぺんにバブルが来たようなものです。
義援金はもちろん送ったものの、
沿岸部の津波被災地に行って、ボランティア活動をすべきか・・・
ずいぶん考えましたし、やろうか、と思った時期もありました。
でも、何百件と修繕のご依頼を頂いていて、
それぞれ、緊急を要する現場ばかり。
職人も含めて、みんな休日返上で出動していましたから、
そんな時間もありませんでした。
そんな中、一人のお客様との会話の中で、
なぜか演芸大会が思いついたのです。
そのお客様は一人暮らしのおばあちゃん。
元気なその方は、本当にお話し好きでした。
わたしが行くと、いつも一時間、二時間とお話を続けます。
お話し好きだな~と思いましたが、話している間に気がつきました。
あ、このお客様はさびしいんだな・・・
わたしたちが帰ってしまうと、誰とも話す人がいないんだろうな。
そう思うと、ふっと、亡くなった母とイメージがダブりました。
もし、自分の母親だったら、さびしい思いをさせたくないよな~。
そして、なんかお客様がお話し好きだから、
落語とか好きなんじゃないかな~? と。
おもむろに、落語好きですか?
と聞いたら、もちろん答えはイエス。
まだ、川野目南天さんには出演交渉もしていません。
でも、なんとなく、川野目さんの笑顔が浮かんできて、
頼めばやってくれるだろう、という
離れていても以心伝心的なおもいがありました。
そんなきっかけが、今回の演芸大会になったわけです。
そんなきっかけなんだから、○○さん、ゼッタイ来てね!!
より多くの方が、このイベントに参加して、
歌って、笑って、楽しんで頂きたい。
そして、その「お志」を、今、住むところがなくて
困っている被災地の方々に届けてあげたいですね。
今日はこの辺で。
|