社長ブログ -雑多な日々-
もうすぐお盆。
震災から5ヶ月になろうとしています。
こちらのお宅は、ようやく先週から修繕工事にとりかかりました。
「え、まだやってない人いるの?」
と思われるかもしれません。
当初はお知り合いに紹介された大工さんに頼んでいたそうですが、
その大工さんが、何ヶ月も待たせた挙句、
忙しくてできない、と断ってきたそうです。
実際、東北はそのぐらいパニくっています。
個人でやっている大工がパンクするのは無理もありません。
その間、お客様は、家族3人で2階で生活していました。
「社長さんの会社ではこんな小さい仕事やらないと思いますけど、
なんとかお願いできませんか!」
と、以前のご縁を頼ってお電話頂きました。
そんな、そんな。
こういう仕事こそお任せ下さい!
ご注文を頂いてから2週間で職人と建築材料を段取りしました。
ご自宅は多賀城の自衛隊駐屯地の向かいです。
1階の床から1,5mのところまで津波で浸水しました。
その部分までの石膏ボードをはがし、中のグラスウールを全て交換します。
床下の泥は全て書き出して、石灰を敷き詰めます。
これでいやな臭いは全くしなくなりました。
床下地の根太(ねだ)も全て交換します。
まだ泥をかき出していないところはこんなカンジです。
固まっていますが、独特の臭いが残ります。
職人さんが丁寧に床の解体と泥を撤去します。
解体した廃材はきちんと片づけられています。
床下の断熱材のスタイロホームなど
これから使用する建材も整然と並べられています。
今日は風呂場と洗面所の床を解体しています。
そこはお客様が毎日使いますから、すぐに通れるように、
一日で解体、清掃、復旧まで完了させました。
住みながらのリフォームは、こんな心配りが大切です。
お客様はわたしの顔を見るなり、何度も何度もお礼を言って下さいました。
こういう現場は、仕事冥利につきますねぇ。
もう少しで快適な生活に戻れますから
待っていて下さいね!!!
どうかどうか、もう津波が来ませんように。 |