社長ブログ -雑多な日々-
連日、ニュースでは原発の話題で持ちきりです。
「どこそこで放射線が検出された」とか、
「こんな測定器が売れている」とか。
宮城は福島の隣ですが、実は、
躍起になって測定している人はほとんどいません。
中央に住んでいる人は、自己防衛本能が強いんだな、と感じます。
3.11の震災の直後も、都内のガソリンが買いだめされたり
スーパーの食材が空になっている報道を見た時も、そう思いました。
こちらでは、「買いだめしている人がいる」という話題は、
全く出ませんでした。
ウチの向かいに住んでいる方も、
自分の家でもそれほど備蓄もあるとも思えないのに、
「早坂さんの家では水ある?ないとき言ってね」
と声をかけてくれました。
そういうのは、東北では普通です。
東北人って、あったかいな~、と人の暖かさを再認識しました。
ガンバロウ、東北!!というキャッチフレーズよりも、
頑張ろう、ニッポン!!というキャッチフレーズの方が
最近はよく目にします。
東北の津波沿岸部の現状は、何もまだ変わらないのに。
東日本全体に被害が及んでいるからかどうか、
阪神大震災の時よりも、関心や注目度が低いように感じますね。
いい、悪いは別にして、都会では誰も助けてくれる人がいないので、
自分の生活は自分で守っていかなきゃ、という意識が強いんだと思います。
それは、学歴を重視して、いい会社に入り安定したい、という思いや
会社に入れば、スキなくきちんと業務を遂行しよう、という意識も、
地方都市とは比較にならないくらい違うと思います。
だって、東京の人が仙台に来ると、なんかすぐ尊敬されちゃうし(笑)。
それは、都会から来たからではなく、仕事ができるから。
そしてその売り込みも上手だから、みな「はあ~」と感心するんですね。
震災のゴタゴタが収まるのを待っていたかのように、
今、全国から建築業者が押し寄せてきています。
災害地へ落ちたお金を目当てに。
国分町は大変なバブルです(笑)。
あるハウスメーカーでは数百人規模で全国から人を集め、
全く聞いたことがない業者が、TVで宣伝を流しています。
被災地が特需になるんだから、日本全体のためには
いいことかもしれませんが・・・。
経営に対する危機感・・・
これも、地方都市は非常に薄い。
じゃ、倒産しないか、というと、それは別。
やっぱり倒産します。
地元企業の倒産も、震災後半年経って増えてきました。
地元企業は、お互いの中で格付けしていたって、全く無意味。
中央の企業に負けない企業をつくり、地元雇用を作り、
東北全体が発展する道を考えなければいけません。
そうでないと、特需が終わったら、また過疎化が進んでいきます。
今、東北は魅力ある街づくりをする絶好の機会です。
大きな意味で、連帯していく必要がありますね。
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