社長ブログ -雑多な日々-
今日は父の命日です。
他界して3年です。
早いものですね。
父はトラックの運転手から一転、土建業を自営で始めました。
おそらく、仲の良い元請け会社があったので
なんとか食べていけるだろう、ぐらいに思ったのでしょう。
経営は一向に軌道に乗らず、家族は極貧の生活を強いられました。
しかも酒癖が大変悪く、酔っては家族に当たっていました。
わたしは、そんな父が大嫌いというか、軽蔑していました。
わたしが高校2年のときに、ついに会社は倒産。
毎日、ヤクザまがいのサラ金の取り立てが何人も押し寄せ、
夜遅くまで玄関先で、近所まで聞こえる大声で怒鳴りちらしていました。
そんなときに父は雲隠れ。
母がじっと玄関に座って対応していました。
わたしはもちろん、絶対に建設業なんてやらない、
と思っていました。
学校の先生になる、という夢はあったのですが、
高校へもだんだん行かなくなり、ついには
留年するハメになりました。
しかし今、紆余曲折を経て、わたしは建設業をやっています。
蛙の子は蛙、ということなんでしょうかね。
歌の上手な父でした。
民謡を歌えば天下一品。
外では人気者だったようです。
肺がんにかかってから1年弱、闘病生活をしました。
病院とわたしの家との往復という生活の間、
いつも、わたしの会社のことを気にかけていました。
誰にも迷惑をかけないようにと、
大きな荷物をいくつも持ち歩いていました。
病院では、いつも看護師さんに、わたしの自慢をしていたと聞きました。
最近鏡を見ると、父に似てきたな、と感じます。
年をとってきたんですね。
父も母も、天国でやさしく見守ってくれていると思います。
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