社長ブログ -雑多な日々-
写真は玉石の土留めです。
数十年前は一般的に用いられましたが、
40~50cmの玉石を積み上げ、モルタルで固めただけですから、
当然横揺れには弱く、今回の地震でも大きな被害を受けました。
今年に入り、仙台市では土留めの助成制度を始めました。
仙台市内の土留めをくまなく目視確認して、
崩壊の可能性がある土留めの再建築に対し
一定の助成を行う、というのもです。
仙台市内、実に約2,000軒が対象になります。
助成内容としては、100万円以上かかる工事に対して、
百万円を控除して90%を助成します。
簡単にいうと、工事費用が1,000万円かかるとすると、
(1,000-100)×0,9 = 810
1,000-810 = 190 で、
190万円の自己負担で済む、という制度です。
1,000万円の工事が190万円で済むわけですから、
不安に思っている人は、そりゃ、やりたくなりますね。
そんな訳でただ今、擁壁のご依頼が殺到しています。
擁壁というのは、土留めのしっかりしたヤツ、ですね。
主に現場打ちか、既成のコンクリートを設置します。
既成品は安価ですが、ベース(基礎底板)が高さと同じくらい必要なので、
建物との距離が近い場合は不向きです。
また、クレーンで吊り上げますから、住宅密集地では施工できません。
現場打ちは職人が手作業で行いますから、それだけ金額が上がります。
確かな技術と経験が必要です。
ライズシティでも、これまで何十件と現場打ちの擁壁工事を行ってきました。
しかし、施工できる職人が全く足りません。
さっきも仲間の業者に電話しましたが、もうパンパンみたいです。
こりゃ、擁壁を新設して新築するとなると、間違いなく来年になりますね。
工事のご依頼は、とてもありがたいです。
できるならすぐにでもやって安心な住まいで過ごして頂きたい。
ホント、待たせて申し訳ない、という気持ちでいっぱいです・・・。
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