社長ブログ -雑多な日々-
原発は廃止の方向で進むのだと思います。
福島原発の大崩壊で、「国民が目を覚ました」
といったところでしょう。
処理するのに10万年もかかる廃棄物を地中に埋めるなんて、
誰が考えてもひどい話ですよね。
でも、日本人はいつもギリギリになってから気がつきます。
高度経済成長の頃、東京では
「昼間は外に出ないように」
という警告が出されたことがあります。
いうまでもなく光化学スモッグが発生したからです。
水俣病や川崎病などの重症患者を大量に出して、
はじめて国や企業は公害対策に乗り出しました。
第二次世界大戦では、国が崩壊する寸前まで
降伏することをしませんでした。
「自己犠牲」が日本人の美徳です。
国のため、社会の発展のため、会社のため。
もちろん、大変美しいことなのだけれど、
いつの間にか自己犠牲のつもりが
エゴにつながっていたりします。
原発も、いまだに電力会社は安全だと言っています。
「国際競争力が損なわれる」
という大義名分の元に。
それに対して欧米社会は、基本的に「自分大好き」です。
だからこそランチに2時間もかけたりします。
日本人なら「早メシ、早○○芸のうち」ですけどね。
だからこそヨーロッパではエコロジーが進むのだと思います。
長い闘争の歴史の中で
「奪い取る虚しさ」を知った民族の
生きる知恵なのだと思います。
自己と社会。
大切なのはバランスですよね。
日本が進む方向性が日本人の中で一致すれば、
原発がなくても物心両面で豊かな生活はできる。
そう思うのです。
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